✅【介護福祉士試験】認知症の理解⑧
〜認知症のBPSD(周辺症状)って?ケアどうする?〜🧠ここだけは抑えとけ|“妄想・暴言”の裏にある「不安」に気づく編
✏️「BPSDとケア」系導入文
「怒鳴る」「物を盗られたと言う」「大声を出す」…
こんな行動には理由があるんや。
それを「困った人」と見るか、「困ってる人」と見るかで、ケアの質は大きく変わるで!
📘BPSDの主な症状と特徴
主な症状 | 特徴・よくあるケース |
---|---|
妄想 | 「財布が盗られた」「ご飯をもらってない」など |
幻覚 | 実際にはないものが見える(幻視)・聞こえる(幻聴) |
暴言・暴力 | 環境変化や不安からの混乱が背景にあることも |
興奮・拒否 | ケアへの抵抗、入浴や服薬の拒否など |
不安・抑うつ | さみしさや孤独感からくることも多い |
🎞ジブリ風に言うなら?
『天空の城ラピュタ』で、ムスカ大佐がパズーに向かって怒鳴ったり威圧するやろ?
でもそれって、自分が追い詰められてるから出る行動やねん。
BPSDも「防衛反応」。
怖い・不安・知らない人が触ってくる → 「怒る」「拒否する」ってことやな。
💡現場で活かせる小ワザ
- 否定しない/共感する:「盗られたんやね、不安やったね」と気持ちを受けとめる
- 視線・表情・触れ方の3つがポイント(=ユマニチュード)
- 環境調整:静かな空間・わかりやすい表示・慣れた人が対応
- **BPSDは“本人のSOS”**ととらえて対応する
- 叱る・論破するのはNG!不安や混乱が強くなるだけ
🧠試験で出るポイント!
用語 | 内容・補足 |
---|---|
BPSD | 認知症の行動・心理症状(妄想・興奮・幻覚・暴力など) |
ユマニチュード | 視線・声・タッチで安心を与えるケア技法 |
否定しない対応 | 妄想や不安に対し、気持ちを受け止める姿勢が大切 |
環境調整 | 刺激を減らす・安心感を高める空間づくり |
🎯今日のキーワードは?
📌BPSDは「困った行動」やなくて「困ってるサイン」やで。
ユマニチュード的な“まなざし・声かけ・手の触れ方”が、心の鍵を開けるねん。
📖おさらいクイズ(選択式)
Q. 認知症のBPSDに対する適切なケア対応はどれ?
A. 妄想に対しては「そんなことあるわけない」と否定する
B. 興奮時には「落ち着いてください!」と強く言う
C. 不安な気持ちを受け止め、安心できる環境を整える
D. 暴言には毅然と注意してやめさせる
▶️ 正解はこちら(クリックで表示)
✅ C. 不安な気持ちを受け止め、安心できる環境を整える
BPSDは本人の不安や混乱の現れ。頭ごなしに叱ったり否定するのは逆効果です。共感的に対応し、安心感を高めることが大切です。