保守政治家はなぜ狙われるのか――歴史が語るリベラル過激派の暴力
今日は安倍晋三元総理の誕生日。彼は2022年、凶弾に倒れ命を奪われました。
あの衝撃から3年あまり、私たちは今も問い続けています――「なぜ保守政治家ばかりが狙われるのか」と。
世界を見渡せば、リベラルや左派を名乗る過激派が、保守系の政治家や活動家を「敵」として襲撃してきた歴史が数多く存在します。
🇯🇵 日本での事例
- 三木武夫襲撃事件(1960年)
後に総理となる自民党議員・三木武夫が、社会党支持の過激派に襲撃され負傷。安保闘争の熱気が暴力へと転じた例でした。 - 安倍晋三元総理暗殺(2022年)
宗教団体への恨みが直接動機とされましたが、安倍氏は「保守の象徴」と見られていたことも大きく、政治的文脈を無視できない事件です。
🇺🇸 アメリカでの事例
- スティーブ・スカリース銃撃事件(2017年)
共和党議員が野球練習中に襲撃され重傷。犯人は「バーニー・サンダース支持」を名乗る左派シンパ。 - 最高裁判事ブレット・カバノー暗殺未遂(2022年)
中絶判決に抗議したリベラル派の男が、保守派判事の自宅前で逮捕。 - チャーリー・カーク暗殺(2025年)
若手保守活動家が演説中に銃撃され死亡。犯人は「極右を許さない」と供述。まさに現代アメリカの分断を象徴する事件です。
🇪🇺 ヨーロッパでの事例
- ピム・フォルタイン暗殺(オランダ・2002年)
移民制限を訴えた保守派政治家。犯人は「イスラム教徒への差別をやめさせるため」と語った左派系活動家でした。 - イギリス保守党議員への左派過激派の脅迫(1970年代)
移民規制を主張した議員が、リベラル過激派に襲撃計画を立てられるなど、たびたび標的になりました。
🌍 その他の地域
- 朴正熙大統領暗殺(韓国・1979年)
独裁体制への反発を背景に暗殺。民主化勢力=リベラル陣営と保守権力者との衝突が露わになった事件。 - ラテンアメリカ(冷戦期)
コロンビアのFARCやペルーのセンデロ・ルミノソといった左派ゲリラが、保守系大統領や議員を暗殺・拉致する事件を繰り返しました。
🔎 左派が「正義」を掲げて過激化しやすい理由
なぜリベラルや左派を自認する人々が、暴力に走りやすい傾向があるのか――歴史を振り返ると、いくつかの特徴が見えてきます。
- 理想と現実のギャップ
「平等」「人権」「解放」といった大きな理想を掲げるほど、それがすぐに実現しない現実に苛立ち、急進的な行動へ走りやすい。 - 自己正当化の構造
「差別をなくすため」「不正義を正すため」といった大義を口にすることで、暴力さえも“必要悪”として認めてしまう心理が働く。 - 革命の伝統
左派思想は「現体制を壊して新しい秩序を作る」という発想を持つことが多い。そのため、体制側=保守政治家が“打倒すべき敵”として狙われやすい。 - 集団心理とメディア
抗議運動やSNSでの過激な言葉の応酬がエスカレートし、「相手は人間ではなく悪だ」という非人間化が進むと、暴力に躊躇しなくなる。
📌 まとめ ― レッテルの裏側
保守は「右で攻撃的」と批判されがちです。けれど歴史を振り返れば、むしろ暴力で保守を排除しようとしてきたのは、自らをリベラルや革命家と名乗る人々の側でした。
もちろん「リベラル=暴力的」と短絡するのも危険です。しかし、理想や正義を掲げるがゆえに、暴力を“正当化”しやすい危うさが左派には内在していると言えます。
だからこそ私たちは、右か左かというラベルの前に、
👉 「暴力を手段とする者は誰であれ間違っている」
👉 「思想の違いは言論で戦うべき」
この原則を忘れないことが大切なのだと思います。