🌱介護福祉士試験【生活支援技術②】
〜廃用症候群予防(体位変換・ストレッチ)〜
🛏じっとしてるだけで、筋肉は“サボりだす”。
廃用症候群(はいようしょうこうぐん)って言葉、
ちょっと堅いけど、意味はシンプル。
**「使わないことで体の機能が衰えること」**やねん。
ずっと寝てるだけ、動かん生活が続くと――
筋肉は弱る、関節はこわばる、心も沈む。
やからこそ、**毎日の「ちょっとした動き」**が
実はめっちゃ大事なんやで。
💡まず押さえる「廃用症候群」の主な症状
項目 | 内容 |
---|---|
筋力低下 | 寝たきり生活で筋肉がやせ細る |
関節拘縮 | 動かさんことで関節が固まる(手足が曲がりにくくなる) |
起立性低血圧 | 座る・立つとフラつく |
認知機能の低下 | 刺激が少ないことで思考や意欲が落ちる |
褥瘡(じょくそう) | 同じ姿勢が続くことで床ずれ発生 |
🔁予防の基本は「体位変換+軽い運動」
- 体位変換(たいいへんかん)
→ 2時間に1回を目安に、横向き・仰向けを交互に
→ 摩擦とずれを防ぐ工夫が必要(シートやオイル活用) - 関節可動域訓練(ROM訓練)
→ 足首・膝・肩などを「痛くない範囲」で動かす
→ 本人ができる範囲で自発的に行うとベスト - 深呼吸や軽いストレッチ
→ 呼吸筋の維持や、血流改善にも効果あり
🧘「筋肉を守る」って、重たい話やないねん
工夫の例 | 内容 |
---|---|
寝たままできる運動 | 足の上げ下げ・グーパー運動・足首まわし |
座位での運動 | 肩を回す・軽い前屈・深呼吸 |
立位が取れる人 | 支えありスクワット・その場足踏み |
「え、たったこれだけでいいの?」って思うかもしれへん。
でも、“何もしない”が一番あかんねん。
🎞ジブリ風に言うなら?
🌾『となりのトトロ』で、
お母さんがリハビリをがんばってる姿を
サツキとメイがそっと見守ってたやろ。
あんなふうに、**誰かがそばにいて「見守りながら応援する」**だけでも、
心も身体も前に進めるんやで。
🛟現場で活かせる小ワザ
- ⏰「体位変換タイマー」を使って、2時間ごとの目安に
- 🧼**摩擦防止シート(スライディングシート)**を使えば皮膚も守れる
- 📋ROM訓練は記録して進捗を見える化
- 🎵運動中は好きな音楽かけて気分転換も◎
🧠試験で出るポイント!
用語 | 内容 |
---|---|
廃用症候群 | 身体を動かさないことによる全身の衰え |
体位変換 | 圧迫部位を変えることで褥瘡・拘縮を予防 |
ROM訓練 | 関節の動きを維持・改善する運動 |
軽運動の工夫 | 座位・臥位・立位それぞれに合った内容選び |
🎯今日のキーワードは?
📌**「ちょっとした動きが、明日の元気を守る」**
寝たきりを防ぐには、“毎日コツコツ”の積み重ねが一番の特効薬やで。
✏️おさらいクイズ(選択式)
Q. 廃用症候群の予防として適切な対応はどれ?
A. 安静を優先し、できるだけ動かさないようにする
B. 毎日1回の体位変換と2回のリハビリだけで十分
C. 2時間ごとに体位変換し、本人ができる軽運動を促す
D. 動かすと転倒の危険があるので、寝かせたままにする