🌱介護福祉士試験【生活支援技術④】
〜食事介助技術(嚥下・自立支援)〜
🍚「食べる」は、“命を感じる”時間やで。
食事介助って、
ただ“ごはんを口に運ぶ”だけやない。
「自分で食べられた!」
「今日もおいしかった!」
――その積み重ねが、
生きる意欲を支えるんや。
でも、嚥下(えんげ)機能の低下や、
手の動きづらさがある人には、それが簡単やない。
🧠まず押さえる!食事介助の3つの基本姿勢
項目 | 内容 |
---|---|
ポジショニング | 足を床につけ、骨盤を立て、軽く前かがみ(誤嚥防止) |
支援者の位置 | 本人の**斜め前(45度)**が基本。正面や真横はNG。 |
食事の順番 | 水分→主菜→副菜→ごはんのように、嚥下しやすい順で調整。 |
💦嚥下障害への対応ポイント
- 食事前の口腔体操
→「パ・タ・カ・ラ」体操や首回しで嚥下機能を活性化 - とろみの調整
→ サラサラすぎると誤嚥しやすい
→ 個人の状態に合わせて「薄い/中間/濃い」など使い分け - 一口量をコントロール
→ 小さじ1〜2杯程度。焦らずゆっくり。 - むせたときは無理に飲み込ませない
→ 落ち着いて前傾姿勢をとらせ、様子を見る
🧂自立支援のひと工夫
工夫 | 内容 |
---|---|
自助具 | 滑り止めの食器・先曲がりスプーン・太めの箸など |
配膳位置 | 利き手・視覚・麻痺の有無に合わせて置く位置を調整 |
声かけ | 「ご自分でやってみますか?」など尊重する言葉が力になる |
口元の観察 | モグモグしてるか、飲み込んだかは常に確認! |
🎞ジブリ風に言うなら?
🍴『千と千尋の神隠し』で、
カオナシが千に差し出されたごはんをそっと食べるシーン。
食べることで、落ち着きを取り戻してたやろ?
――介護でも「食べる」って、ただ栄養を摂る以上の意味があるんやで。
💡現場で活かせる小ワザ
- 🍵お茶は「とろみ付き」or「ゼリータイプ」で安全に
- 🧍♀️座位が難しい人は、ベッドを30〜45度に上げて、頭部もやや前傾
- 🗣食事中の会話は飲み込んでから(誤嚥予防)
- 🧂調味料の香りで食欲刺激(だし・しょうが・ごま など)
🧠試験で出るポイント!
用語 | 内容 |
---|---|
嚥下障害 | 飲み込む力が低下。誤嚥や窒息リスクあり。 |
ポジショニング | 足・骨盤・頭の安定がカギ。誤嚥予防に直結。 |
自助具 | 利用者の残存機能に合わせて使用する道具。 |
食事介助 | 誤嚥予防と自立支援の両立が求められる。 |
🎯今日のキーワードは?
📌**「食べること」は、いちばん身近な“リハビリ”やで。**
できるだけ“自分で”を叶えるために、
ほんのちょっとの配慮が明日の元気につながる!
✏️おさらいクイズ(選択式)
Q. 食事介助を行う際に適切な対応はどれ?
A. 正面に立って、スプーンで次々と口に運ぶ
B. 水分から始めず、ごはんや固形物を先に与える
C. 足を床につけて前傾姿勢を取り、斜め前から介助する
D. 会話でリラックスさせるため、食事中もどんどん話しかける