🌱介護福祉士試験【生活支援技術⑰】
〜緊急時・異常時の対応(体位や緊急搬送含む)〜
🚨「もしも」は、必ず“いつか”来るもんや。
介護現場では、
いつも通りやと思ってたのに――
・朝から熱がある
・急に転倒して動かれへん
・ごはん中にむせて息が止まった
――そんな**“異常”は、急にやってくる。**
そのときにパニックにならずに動けるか。
それが「命を守る技術」やで。
🧠対応の基本はこの3ステップ!
ステップ | 内容 |
---|---|
① 状況把握 | 何が起こってる? 呼吸・意識・バイタルの確認 |
② 安全確保 | 転倒なら動かさず、周囲の危険物除去など |
③ 連携・通報 | 医療職・家族・救急への連絡。「いつ・どこで・何が・どうなった」を簡潔に伝えること |
🧍♀️体位管理の基本知識(緊急時編)
状況 | 体位 |
---|---|
意識がない・嘔吐あり | **回復体位(横向き・顔を横に)**で窒息防止 |
呼吸困難 | **セミファーラー位(30〜45度の背上げ)**で楽に呼吸させる |
出血・転倒 | 無理に動かさない+圧迫止血(必要に応じて119) |
🔁よくある“異常”と対応例
状況 | 初期対応 |
---|---|
発熱・感染症疑い | バイタル測定/隔離/体調記録/医師連絡 |
誤嚥・窒息 | 声が出る→咳を促す/声が出ない→背部叩打・ハイムリック法検討 |
転倒・打撲 | 動かさず、出血・意識確認→家族・医療連絡/その後転倒報告書作成 |
異常行動(興奮・幻覚) | 声かけで落ち着かせ、周囲の安全確保+記録(薬剤副作用の可能性あり) |
🎞ジブリ風に言うなら?
🧣『ハウルの動く城』で、
ハウルが魔法の暴走でボロボロになったとき、
ソフィーが冷静に寄り添って、そっと支えてたやろ?
あのとき大事やったのは、
「何ができるか」より「まず落ち着くこと」。
介護の現場でも、異常時の一歩目はそれやで。
💡現場で活かせる小ワザ
- ⏰普段から**夜勤・日勤問わず“異常時対応シミュレーション”**をしておく
- 📞119通報時は「住所・状況・人数」を紙にメモしておくと慌てない
- 🩺バイタルの変化は「本人の平熱・普段の血圧」と比較して判断
- 🧍♀️1人で判断せず**“チームで即共有”**を基本に
🧠試験で出るポイント!
用語 | 内容 |
---|---|
回復体位 | 嘔吐・意識障害時の安全な姿勢(横向き・下顎を前に) |
異常時対応 | 状況把握→安全確保→報告・連絡・記録 |
緊急搬送 | 医師・家族と連携し、必要に応じて速やかに救急へつなぐ判断力 |
🎯今日のキーワードは?
📌**「焦るな、でも止まるな。」**
“いま、この人に何が必要か”――それだけを考えて、落ち着いて動くんやで。
✏️おさらいクイズ(選択式)
Q. 緊急時の対応として適切なのはどれ?
A. 転倒後すぐに抱き起こしてベッドに戻す
B. 嘔吐している人には水を飲ませて様子を見る
C. 呼吸困難のある人にはセミファーラー位で対応する
D. 意識がない人は仰向けにして頭を高くする