🌱介護福祉士試験(発達と老化の理解⑤)
🧠ここだけは抑えとけ|心理・社会的変化(高齢期のこころ)編
~ 「大切なものを失ったあと」 どう寄り添えるか ~
✏️「こころの老化」は、目に見えへん
高齢期になると、配偶者や友人との別れ、体の変化、仕事や役割の喪失といった“喪失体験”が増えるねん。
そうした出来事は、孤独感や自己価値の低下につながりやすく、こころの健康にも影響するんや。
📘よくある心理・社会的な変化
変化の種類 | 内容・例 |
---|---|
喪失体験 | 配偶者・友人の死/身体能力の低下/職業・趣味の喪失など |
孤独感・寂しさ | 周囲との関係が薄れ、話し相手が減ることで感じる不安や寂しさ |
役割喪失・無力感 | 「もう誰の役にも立てへん」と感じること。社会参加が減ることで起こりやすい |
抑うつ傾向 | 意欲の低下、眠れない、食欲がないなど(※認知症との見極めが重要) |
🎞ジブリ風に言うなら?
『千と千尋の神隠し』の“カオナシ”みたいに、誰からも必要とされていないと感じた時、人は不安定になる。
でも、誰かとつながり、何かを任されることで、少しずつ“自分”を取り戻していけるんや。
高齢者のこころも、同じやで。
💡現場で活かせる小ワザ
- 小さな役割(食器ふき/配膳/植物の水やり)をお願いする
- 毎日名前を呼んで挨拶。「あなたがここにいてくれて嬉しい」を伝える
- 思い出話や昔の写真を活用して、過去と“今”をつなげる会話を
🧠試験で出るポイント!
用語 | 説明 |
---|---|
喪失体験 | 失うことで起こる心理的な変化。高齢者は複数重なることが多い |
孤独感 | 他者との関わりが減ることで感じる“心のすき間” |
役割喪失 | 社会的な役割が減ったことで「自分は不要」と感じやすくなる状態 |
高齢期の抑うつ | 表情・意欲の低下、睡眠障害などが特徴。認知症との鑑別が必要 |
🎯今日のキーワードは?
📌**「“こころのケア”は、“その人らしさ”を見つけることから。」**
📖おさらいクイズ(選択式)
Q. 高齢者の“心理・社会的変化”として適切に理解されているのはどれ?
A. 加齢によって必ず認知症になることが不安につながる
B. 役割喪失により「自分は必要ない」と感じやすくなる
C. 孤独感はあるが、ケアでは配慮しなくてよい
D. 喪失体験があっても心身に影響は出ない