🌱介護福祉士試験（発達と老化の理解⑨）
yamahoku7🧠ここだけは抑えとけ｜発達障害と高齢者との違い 編
～「似てるようで違う」…そこを見極めるんが支援のカギや～
✏️行動や認知の“困りごと”、全部が老化のせいちゃうで
高齢者の中には、「忘れっぽい」「空気が読めない」「こだわりが強い」などの様子が見られることがある。
一見すると「年のせい」と思いがちやけど、実は発達障害が背景にあることもあるねん。
逆に、発達障害の人の中にも、老化による変化が加わって、行動に変化が出る場合もある。
📘試験では“比較”がポイント！
| 観点 | 発達障害 | 老化による変化 |
|---|---|---|
| 発現時期 | 乳幼児期から現れる（先天的） | 中高年以降に徐々に進行 |
| 記憶の特性 | 記憶力は部分的に高いことも | 全体的に記憶力が低下 |
| 社会性 | 対人関係の苦手さが特徴 | 加齢に伴う孤立傾向あり |
| 柔軟性 | 強いこだわり・パターン化された行動が多い | 新しいことが覚えにくくなるが、こだわりは必ずしも強くない |
| 病識（自覚） | 自覚が乏しいことがある | 認知症と違い、自覚があることも |
🎞ジブリ風に言うなら？
『千と千尋の神隠し』に出てくるカオナシ。
空気が読めず、自分の気持ちをうまく表現できず、周囲とうまく関われない。
それでも「金をあげれば仲良くなれるのでは」と思って行動する――。
そんな姿は、発達障害の方の“わかってほしいけどうまく伝えられない”気持ちに似てるかもしれへん。
💡現場で活かせる小ワザ
- 「年のせい」と決めつけず、幼少期の特性や生活歴をヒアリング
- 認知症とは異なる特性を見分ける視点を持つ（こだわり・対人関係の苦手さなど）
- 発達障害があっても、支援によって社会性や生活力が高まることもある
- 「認知症と誤診」されている場合もあるので、医療との連携が大事
🧠試験で出るポイント！
| 用語 | 内容 |
|---|---|
| 発達障害 | 自閉スペクトラム症・ADHDなど。生まれつきの脳の働きの違いによる特性 |
| 老化による変化 | 加齢に伴う身体・認知・社会的機能の低下 |
| 発達障害と認知症の違い | 発現時期・症状の進行・こだわりの有無・自覚の有無などが異なる点に注目 |
| 疑似認知症 | 発達障害やうつ病などが原因で、認知症のような症状が出る状態（鑑別が必要） |
🎯今日のキーワードは？
📌**「“年齢のせい”と決めつけたら、ほんまの支援は見えてこんで。」**
個別性を見抜く視点が、支援の“質”を左右するんや。
📖おさらいクイズ（選択式）
Q. 発達障害と高齢者の認知機能低下との違いに関する説明として正しいものはどれ？
A. 発達障害は加齢により進行する症状である
B. 発達障害の記憶力はすべての面で著しく低下する
C. 発達障害の特性は幼少期から見られる
D. 高齢者の記憶障害は先天的に見られる
