🏡【デイサービス本舗 尼崎ニュース】聞いてへんのに、毎回言ってくれた住所
※これは以前にあった出来事であり、個人が特定されないよう配慮しています。
はるさん(仮名)というおばあちゃんが、
以前、当デイに通ってくださいました。
物腰はやわらかくて、声も静か。
でも毎回、必ず言うひとことがありました。
スタッフ「今日はええ天気ですね〜」
はるさん「そやなぁ……
わたし、鹿児島の指宿郡〇〇町4-3の出身やねん」
スタッフ「唐揚げ、お好きですよね」
はるさん「●●では天ぷらばっかり食べとった」
……いや、そこまで正確に言わんでええのよ(笑)
でも、なんか聞き慣れたその住所、
いつの間にかスタッフの間でも覚えてしまってて。
今にして思えば、 はるさんにとって、その住所は「わたしの居場所」の記憶やったんやろなと思います。
忘れていくことが増えていく中で、
「ここから来た」という一点だけは、何があっても離さなかった。
今はもう、天国に引っ越されたはるさん。
でもふと、利用者さんが出身地の話をしたとき、
「あっ、それは…」と“指宿郡〇〇町4-3”が頭をよぎる。
きっとこれからも、
その声がどこかで聞こえてくる気がします。
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