🧱賃上げの波に、介護だけが取り残されている──
「それでも、断らない」現場の声が問いかけるもの
💰全体は上がってる。でも、介護は?
2024年、日本の企業全体では「過去最高レベルの賃上げ」が起きています。
📈 月額所定内賃金の平均引き上げ額:11,961円(前年比+4.1%)
🚑 一方、**医療・福祉分野では6,876円(+2.5%)**──最も低い伸び。
はい、ここテストに出ます。
この数字、何が言いたいかというと…
介護だけ、全体の“半分ちょい”しか上がってない。
🧓現場では「足りてない」のに、「報われてない」
東京都三鷹市のNPO法人「グレースケア機構」で働く介護福祉士・山田涼子さん(45)はこう話します。
「ずっと人手不足なんです。報酬が見合わないと感じてる人が多いようで…」
そして、同法人の代表・柳本文貴さん(54)はこう続けます。
「“依頼は断らない”をモットーにやってきましたが、
2年前から、ヘルパーを派遣できない依頼が毎月十数件。ずっと続いています」
つまり――
現場は「なんとか応えたい」のに、制度が追いついてない。
🧠“効率化”の波が、人を追いつめる
現場からはこんな声も漏れています。
「最近は“効率優先”に傾く事業者も増えている。
でもそれでは、“行き届いた介護”はできない。」
──そう、ケアの質って、**「余白のある人間関係」**で成り立ってる。
それを“人員ギリギリの効率化”で回すって、
もう“ギターの弦を張りすぎて切れる直前”みたいなもんです。
💡じゃあ、どうすればいいの?
単純な話です。
✅ 介護現場にも、ちゃんと「賃上げ」を。
✅ 他産業との“待遇格差”を放置しない。
✅ 「質のいいケア」を支えるには、「質のいい人材」が必要。そのための対価を。
“人を支える人”が報われない社会では、
やがて、誰も誰かを支えられなくなる。
🔔まとめ:それでも断らない、という誇り
それでもなお、グレースケア機構は「依頼を断らない」ことを掲げています。
それはきっと、目の前の誰かの「困った」に応えたいという一心なんでしょう。
けれども、現場の“善意”だけに頼り続けるのは、もう限界です。
制度と社会が、本気で追いつく番。
介護の仕事に、もっと正当な「リスペクトと報酬」を。
📌この記事の出典:東京新聞(2024年7月)
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