― 風とともに歩いた、わたしたちのはじまりの物語 ―

🟧 創業ストーリー|株式会社ベンネビス

― ノリと覚悟と仲間の力で ―



🟧 ゼロからの船出

自由になるお金なんて、そう多くはありませんでした。
2人で持ち寄った資本金は、ぎりぎりの300万円。

「で、何する?」

コンビニ? 飲食? 整体?
何十社ものフランチャイズ資料を取り寄せては、また閉じる日々。
そんな中で宮崎がふと口にしたのが、

「介護ってどうやろ? ちょっと経験あんねん」

その言葉をきっかけに、デイサービスの世界へと足を踏み入れました。

フランチャイズ候補をいくつか検討し、最後にたどりついたのが「デイサービス本舗」。
そして事業所名は「デイサービス本舗 尼崎」に。

法人名をどうするか?――と悩んでいたとき、米満の妻がふとつぶやいた一言。

「ベンネビスって、どう?」

イギリス最高峰の山、Ben Nevis。
その響きと意味に惹かれて、会社名は「株式会社ベンネビス」に決まりました。



🟧 仲間探し、始まる

事業が決まったら、次は仲間です。
でも、なかなか“核”になるような人が見つからない。

そこで米満と宮崎が連絡したのが、かつての部下・清水さん。
「いいですよ、やりましょう」と快諾。
この電話が、今の管理者・清水さんとの再会でした。

スタッフ募集も順調で、多くの応募がありました。
けれど宮崎と米満には、「どうしても一緒にやりたい人」が2~3人だけいました。

その一人が中村さん。
10年経った今でも、最前線で一緒に働いています。

そしてもう一人、どうしても軸になってもらいたかったのが久保田さん。
経験豊富で、信頼できる人物です。
こちらも迷わず電話をし、「ええよ、やろうか」と快く仲間に加わってくれました。



🟧 開業、そして…

いざ開業! とはいえ、現実は甘くありませんでした。
何度営業に行っても、ご紹介はなかなかいただけない。

それでも、ようやく最初の利用者様が来てくださったときの感動は、今でもはっきり覚えています。

実は当時、資金面もかなり厳しかったんです。
(このあたりの苦労話はまたの機会に…笑)

でも、みんなで支え合い、知恵を絞り、手を取り合って、
少しずつ地域の中で認知され、信頼を得ていきました。



🟧 それでも、コロナはやってきた

順調に見えていた日々に、思わぬ壁が立ちはだかります。
そう、コロナウイルスの流行です。

利用者様の感染、長期間の休業。
一時は「もう無理かもしれない」と思ったこともありました。

でも、誰も辞めませんでした。
「また皆さんが笑って通ってくださるその日まで」と、
仲間みんなで踏ん張り続けました。



🟧 そして今も、変わらずに

あれから10年。

創業メンバーは、今もそのまま。
相変わらず笑って、泣いて、バタバタして、
でも全力で、毎日を過ごしています。

…ただし、宮崎だけはちょっとだけ変わりました。
白髪が増え、腰と膝が痛いとぼやく日が増えました。
それでも誰も同情してくれません。昔からそういう扱いです(笑)

そうそう、米満には、かわいい娘が2人生まれました。
時の流れの早さに驚きながら、
それでも「やってよかったな」と、心から思える今があります。



🟧 最後に

「また同じメンバーで、1からやれって言われても…やるかもな(笑)」

そんな会話が、今でも笑いながらできる。
それが、私たち株式会社ベンネビスであり、
デイサービス本舗 尼崎です。